よく訊かれます。
「ブランドものはなぜあんなに高いの?」
と。
昨日の記事で、モノの値段は素材の良し悪しに大きく影響されると話しました。
では、その他の要素は何でしょうか?
分かりやすく言うと、開発費と広告費です。
グローバルに展開するハイブランドは、独自の世界観を確立し、
毎シーズン新たなテーマによる提案を発表すべく、しのぎを削っています。
デザインにおいては、
生地
付属品(レース、ビーズ、スパンコール、ボタン等)
加工(刺繍、プリント等)
業界に関わるあらゆる分野の第1人者たちが、アイデアを結集させて、最高の仕立てで製造しています。
何度もサンプルを上げて、アイデアを試し、ようやく一つのデザインが形になります。
形になっても、採用されないものもたくさんあります。
そうやって作られたコレクションが、一流のモデル、演出のチームによって
ショーとして発表されます。
そして、旬の女優、モデル、アーティストを起用したキャンペーン写真が
雑誌など様々なメディア、世界中の店舗を通じて発信されていきます。
そうやって私たちのもとに届くんです。
ここまで来るのには莫大な予算がかかっています。
それが商品の値段に載っている、という訳です。
そして、この濃厚なエッセンスを持つ商品は
人を魅きつけ、強い憧れを生みます。
それに対して、安価な商品は、基本、こうしたブランドもののコピーなので、
開発費、広告費がかかりませんし、
製造においても、安価な素材でもっとインスタントな作り方になっています。
そして、味も薄まっています。
この図式は、業界が違っても同じなのではないかと思います。
近年、ブランドのあり方も多様化していて、
ショーを行わず、コレクション時期とは違うリアルな販売スケジュールで、
SNSなどで発信していく動きもあります。
ですが、発信の形がどう変わっても、
簡単にコピーが作れてしまう時代だからこそ、
濃厚なエッセンスを持つオリジナルな商品は、
人の憧れを集め続けると思います。
そして、
「なんでこんなに高いの?」
と言われつつ、
それだからこそ、欲しがる人は後を絶たないと思います。
いつもお読みいただきありがとうございます。
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