「人は己の鏡」という言葉があります。
人の中に見ているものは自分の中にもある、ということです。
人の振る舞いを見て、嫌な気持ちになる のは、
自分も同じような側面を持っていて、
しかもそれを受け入れることができていない、ということなんですね。
それを受け入れるためには、
まず、自分もそのような振る舞いをしていることに気づいて、
自分がそうした振る舞いをした理由に気づかなくてはいけません。
そうした背後には、たいてい、不安や恐れがあるんですね。
これをクリアするためには、
そうした振る舞いを良い、悪いと裁くのではなく、
自分のありのままの姿、
その恐れを持っている自分をそのまま認めてあげることが大切です。
そうすることで、その恐れが癒されていくんですね。
嬉しいことに、このメンタルシステムは、人を素敵だと思うときにも適用されます。
そして、この場合も、自分がその美点を表現できていない原因は、
やはり恐れなんですね。
たとえば、
「もし、とても優しい人になったとしたら、
人に利用されるんじゃないか」
というような。
その恐れに気づいて、認めることで、その美点が表現されるようになるんですね。
私が、このことを知って、自分を振り返ってみたとき、
あまりにもたくさんの恐れを抱えていることに愕然としました。
ひとつずつ、認めて、手放して、を繰り返し、
少しずつクリアしてきました。
まだまだクリアできていないものもありますが、
人間関係でのストレスはかなり軽減されたと思います。
ファッションが専門の私が、
なぜ、こんな話をするかというと、
誰かに憧れて「その人のようになりたい」と思うとき、
肉体的なレベルではなくて、心理的なレベルにフォーカスする必要があるからなんです。
「あの人のようになりたい」といって同じ服を着ても、その人のようになれる訳ではありません。
あなたとは顔立ちも体型も違います。
あなたには、あなたらしさが輝くスタイルがあるはずなんです。
肉体的には、真似ることがむずかしくても、
その人の雰囲気のようなもの、
心の持ち方、性格的なものは、
取り入れることが十分可能です。
人は人で磨かれます。
まさに「人は己の鏡」なんです。
人が精神的な「鏡」であるなら、
物質の「鏡」は、
おしゃれになるために、
自分を好きになるために、
必要不可欠なものです。
鏡を見たとき、どんな気持ちがするでしょうか?
「嫌だなぁ」という感じがするとしたら、
自分を受け入れていないということです。
全身が映る鏡の前に立って、よ~く自分を見てみましょう。
気に入らないところがあっても、それが自分です。
フィットネス、エステ、整形などで多少の修正はできるかもしれませんが、
体型、肉体を根本から改造することは現時点では不可能です。
(今後、画期的な技術が開発されるかもしれませんが。)
今の自分が嫌だから、といろんなことを試してもうまくいかないんですね。
皮肉なことですが、
「今のままでも、私は私に満足。」
と自分を受け入れられると、変わり始めます。
素敵になっていきます。
どうやって自分をきれいにしてあげようかな?
という気持ちで鏡を見ていると、嫌な気持ちはしないものです。
鏡を見る時間が増えれば、今まで気づかなかったことにも気づくようになり、
似合わないと思っていたものも、アプローチを変えてみるとまんざらでもない、
そんなアイデアも浮かぶようになります。
鏡の前で、あれこれ、コーディネートするのが楽しくなります。
そしてきれいになるための必殺技は、
「きれいだね!」
「イケてるね!」
と鏡を見る度、自分に言ってあげることです。
人がいるところでは、なかなか声に出しては言えないと思いますが、
ひとりのときは、ぜひ声に出して、笑顔で言ってあげてください。
私も日々やっています。(笑)
最初は照れくさいですが、
慣れてくると自分が喜んでいるのがわかるようになります。
デスクワークの方は、ぜひ机の上に鏡を置くことをおすすめします。
ときどき自分の表情をチェックしてみてください。
意外と無表情というか、恐い顔をして仕事していたりします。
私はそれに気付くと、笑顔で「いつもきれいだね!」と言うようにしています。(笑)
そして周りの人にも、ぜひ言ってあげてくださいね。
人に言ったことは、自分に還って来ます。
これがなによりの栄養です。
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