ボッテガ・ヴェネタ ジャパン竹林CEOとフォーアンビション廣瀬代表取締役のインタビュー(VOGUE掲載)の内容が、共感する部分が多く、とても勉強になったので、シェアさせて頂きますね。
米国公認会計士から経営コンサルタントというキャリアからファッション業界に転身された竹林氏は、ファッション業界について、こう述べています。
・ファッション業界は他の業界と比べて、ロジック、分析、ファクトが必ずしも通用するわけではなく、ロジックと同じくらい、もしくはそれ以上に、マジックが重要な業界。
・客観的な優劣の基準がない
例えば自動車産業だと、燃費や馬力、住宅産業なら立地や広さというように、他の業界には議論の余地のない明確な基準がある。
それに対し、ファッション業界は、客観的な基準だけが優先ではない。
いくらスペックが高いバッグだったとしても、「可愛い」や「素敵」「似合う」といったお客様の右脳に響かなければ購入には繋がらない。そこがとても興味深く、それゆえの難しさも面白さだと感じる。
これに対し、サンエーインターナショナルで取締役を務めておられた廣瀬氏は、比較的右脳集団の業界の中で、マジックだけでなく、ロジックが強く必要だと強く感じた、と逆のことを述べています。
私なんかもなんとなく感じていることを、とても明快に言葉にしていただき、
共感しまくりです。
ご多分に漏れず、私も右脳系というか、ヴィジュアル先行型というか、
見た目で直感的に判断する傾向が強く、
「なぜ、それを可愛いと思うのか?」
「なぜ、それを選ぶのか?」
「AとBでは、なにが違うのか?」
といったことを言葉にするのが、苦手なタイプでした。
それが、「人に伝える」必要が出てきたときから、
なぜ? なぜ? なぜ?
と自問する癖をつけて、なんとか言葉にすることができるようになったというか、今に至っております。
そう、右脳だけでなく、左脳に訴えることも大事なんですよね。
ロジックとマジックは、どの業界にも必要なことだと思いますが、
ファッション業界は、そのバランスのとり方が他とはちょっと違うのだと思います。
よりマジック寄りというか。
また、ファッション業界全体についても、廣瀬氏は、こんなことをおっしゃっています。
昔はファッション業界が時代をリードしていましたが、今はそうとは言えなくなってきている、そんな中でもこの業界で働くことを選択したのならば、仕事に対する絶対的なプライド、そして自分のビジョンと高い志を持つということを忘れないでほしい、この点がヨーロッパでファッションを仕事にする人達との圧倒的な違いだと私は思っています。
はい。肝に銘じます。
ただ、日本とヨーロッパのファッション業界を比べると、
圧倒的に、ヨーロッパの方が、地位が高いと感じます。
これは、文化の違い(日本はやはり着物が格式が高い)で致し方ない部分もあるかと。
だからこそ、「仕事に対する絶対的なプライド、自分のビジョンと高い志」を持つことが大事なのですよね。
また、竹林氏はこんなこともおっしゃっています。
サービスが感動的な時間の提供へと価値が移行している中で求められているのはエンターテインする力です。それで言えば、欧米の方がよほど強い。最高のサービスの概念が変わろうとしている今こそ、個人はもちろん、それぞれのブランドの真価が問われるんじゃないでしょうか。
たしかに、日本のサービスは素晴らしいですが、娯楽性は少ないかもしれません。
これは、個人として人をもてなす際にも考える必要がありそうです。
そして、50万円のバッグを購入されるお客様というのは、経験値が高い方。
そういう方と会話するには、同じ経験をしていなくとも、
「知っている」ことが大切だと。
今はネットを通じて、何でも疑似体験できる時代。「行った」という話をする必要はないが、「知っている」ことで、大いに話を広げることができる、と廣瀬氏は述べています。
まさに「リテラシーを高める」ですね。
とても貴重な視点をいただき、アイデアも湧いてきました。
感謝です。
こちらで全文が読めますので、興味のある方は、ぜひご一読を。
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「ロジックよりも、“マジック”」。フォーアンビション廣瀬雅則×ボッテガ・ヴェネタ竹林朋毅が語る、ファッション業界のキャリアの築き方。
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